2007年 01月 05日
メルカート情報 微妙に崩れ出した均衡 |
冬の移籍市場が始まりこれまで数々の憶測・噂が飛び交っているが、コルヴィーノが冬は補強しないと発言するなど、ここまでヴィオラに目立った動きは無い。しかしながらコルヴィーノ、プランデッリ、トーニ、この3人との契約を2011年まで延長する予定のクラブ(コルヴィーノとはサイン済み)は、国内リーグ優勝とチャンピオンズリーグ挑戦とその制覇を目標とする5か年のチーム強化プロジェクトを掲げているようで、そのプロジェクト推進のための更なる補強を虎視眈々と狙っているとものと思われる。
その中でクラブは、現有戦力であるダイネッリ、ガンベリーニ、クロルドルップに満足していないようで、チームの補強の最優先事項をセンターバックの人材と見ているようだ。ここまで補強候補として数々の名前が噂にあがっている。バルザーリ(パレルモ)、カニーニ(カリアリ)、サパタ(ウディネーゼ)、リナウド(シエナ)、ハイティンハ(アヤックス)等がそれで、この中で補強最高のターゲットでありプランデッリが熱望していると言われるのがフィレンツェ出身のバルザーリである。以前より移籍市場が開かれる度に名前が浮上するバルザーリだが、高額な移籍金がネックとなり手が出せない状況であった。そのバルザーリを所有するパレルモが興味を持っていると言われるのがパッツィーニである。トー二という絶対的なエースがいるため出番の限られているパッツィーニに対して、チームの構想から外れ戦力外となっている(ヴィオラが望んでもいない)カラッチョーロとのトレード話を持ち出すなど、パレルモ側も興味はあるがその獲得に本腰であるとは言い切れない部分もあった。ヴィオラもまたパッツィーニを将来のエース候補として、プランデッリの元で大きく育てたいという思惑があり、レンタルの放出でさえ否定的であった。だが冬の移籍市場前に絶好調だったパレルモのアマウリの負傷による長期欠場という事態にによって、微妙にそのバランスが崩れたのかも知れない。将来有望なパッツィーニは保持しておきたいがバルザーリが欲しいヴィオラ、条件次第ではバルザーリを売ってもいいと考え、アマウリが負傷してその代役としてもパッツィーニが欲しいパレルモ。そしてそこにもう一つの要素。レアルマドリーで居場所が無くなりつつあるアントニオ・カッサーノ。「カッサーノを救いたい。」と発言するなどローマ時代に指導経験のあるプランデッリもその興味を隠そうとはしない。カッサーノ自身もイタリア復帰を望んでいるようだ。コルヴィーノはカッサーノ獲得の可能性について否定しているが、バルザーリとパッツィーニのトレードとカッサーノの獲得。この2つの交渉が一気に加速する可能性も無いとは言い切れないのでは無いだろうか。
by deeder56
| 2007-01-05 09:51
| メルカート情報